日本初記録 ギンガフウライウオ


鹿児島大学総合研究博物館・農林水産学研究科・連合農学研究科の研究チームは、これまで日本国内からの記録がなく、適用される標準和名もなかったカミソリウオ科カミソリウオ属のSolenostomus halimeda(ソレノストムス ハリメダ)を、薩南諸島(種子島・宝島・沖永良部島)から4個体報告し、本種に新標準和名としてギンガフウライウオを提唱しました。

この和名は、本種の体表に散在する微小な白色点が、夜空に輝く天の川銀河を想起させることに由来します。

  

ギンガフウライウオはこれまでモルディブ、西オーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア、マリアナ諸島、マーシャル諸島、および台湾から知られていました。種子島産の標本は本種の標本に基づく確かな分布北限記録となります。また、本研究により、水中写真に基づいて千葉県、静岡県、和歌山県、高知県、沖縄諸島、および宮古諸島からも本種の分布が確認されました。

  

カミソリウオ科はカミソリウオ属のみで構成され、インド・太平洋から5種が知られています。本研究ではこれら5種の識別形質の再検討も行いました。

  

本研究の成果は、日本魚類学会が発行する魚類学雑誌に2026年9月30日付けで掲載されました。

  

ギンガフウライウオに同定された4標本(標準体長36.7-57.5 mm)は鹿児島大学総合研究博物館に所蔵されています。


標準和名ギンガフウライウオの基準となった標本の生鮮時写真(沖永良部島産)


     

【掲載論文】薩南諸島から得られた日本初記録のカミソリウオ科魚類Solenostomus halimedaギンガフウライウオ(新称)

【著者名】前田知範・金井聖弥・本村浩之

【掲載誌】魚類学雑誌

【DOI】10.11369/jji.26-017

     

鹿児島大学総合研究博物館 本村浩之教授 ホームページ

鹿児島大学総合研究博物館 魚類分類学研究室が発見・報告した日本初記録の魚類を掲載しています。新標準和名を提唱した魚の種数は、2026年9月現在で201種です。

    


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