鹿児島大学国際島嶼教育研究センターよりご案内をいただきましたので、お知らせいたします。   

  

国際島嶼教育研究センター第261回研究会

旧石器時代の種子島

寒川朋枝(鹿児島大学埋蔵文化財調査センター)


2026年9月28日(月)16時30分 鹿児島大学 元キャンパス 総合教育研究棟5階

参加(会場・オンライン)には事前登録が必要です

  

[要旨]

本発表では、種子島地域における後期旧石器時代の特徴について述べる。また、周辺地域や近年増加している琉球列島における調査成果にも触れ、現状での各島嶼部における文化的特徴の概略について述べる。

中種子町立切遺跡、南種子町横峯遺跡は、後期旧石器前半期の約35000年前頃の種子島最古の人類の痕跡が認められる貴重な遺跡であり、2022年には国指定史跡として指定された。立切遺跡では陥し穴遺構や礫群といった遺構が検出されている。また多くの礫石器が出土していることも特徴であり、発表者はそれら遺物の残存デンプン分析を行い、植物質食糧が加工されていたことを示した。類似する状況は指宿市西多羅ヶ迫遺跡でも確認されている。

後期旧石器前半期以降の種子島地域で石器群が認められる時期は、現時点では後期旧石器時代末期の細石刃石器群の時期になる。正確な年代データが不足しているが、恐らく1万年ほどの空白期間が存在している。一方、沖縄以南については近年の発掘調査成果から継続的な人類活動が確認されており、各島嶼部での適応戦略を示している可能性がある。

  

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