鹿児島大学国際島嶼教育研究センターよりご案内をいただきましたので、お知らせいたします。
国際島嶼教育研究センター第259回研究会
島嶼地域における文化遺産防災マップの活用
佐藤宏之(鹿児島大学教育学部)
2026年6月29日(月)16時30分 鹿児島大学 元キャンパス 総合教育研究棟5階
参加(会場・オンライン)には事前登録が必要です
[要旨]
近年多発する自然災害により、公的に指定された文化財のみならず、民間所有の歴史資料を含む多様な「文化遺産」の被災が相次いでいる。これらの資料は、地域の人びとの営みの証跡であり、いわば「地域の履歴書」とも呼ぶべき貴重な存在だ。しかし、いまだ調査が行き届いていない歴史資料は、全国に数億点存在すると推定されている。
このようなリスクに対応するため、文化遺産の位置情報と最新の災害情報を統合した「文化遺産防災マップ」を構築し、発災直後から被害を迅速に予測・推定する救済手法の研究開発に取り組んできた。
本報告では、同マップを活用して被災した文化遺産の総数や被害状況を迅速に推定し、救済活動を効率化するアプローチについて紹介する。これに懿徳天皇の御宇(BC510~477)の開聞岳湧出から慶応3年(1867)5月の大雨・洪水までの鹿児島県内で発生した災害(噴火・地震・干ばつ・飢饉・大雨・洪水・大風・竜巻・土砂災害・津波・高潮)と被災地を可視化した「鹿児島県歴史災害マップ」を重ね、社会に潜在する災害リスクを可視化する。さらに、文化遺産防災マップとハザードマップの重ね合わせにより、平時における災害リスクを可視化することの有効性についても論じたい。
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