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鹿児島の火山灰(シラス)

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鹿児島の火山灰「シラス」(入戸火砕流堆積物)は、約3万年前に鹿児島湾奥部にあたる「姶良カルデラ」から噴出したものです。 数10cmから180mもの厚さで、南九州に広範囲に分布し、シラスの埋蔵量は、750億㎥ともいわれいます。 入戸火砕流堆積物底部の溶結凝灰岩は、古くから石橋や石垣などの建材として身近に利用されてきました。 鹿児島の石材  入戸火砕流(溶結部) 堆積が厚く、熱が高いか、なかなか冷えなかった場合に 溶結作用によって硬い岩石になります(溶結凝灰岩)。 坂本龍馬が絶賛した犬飼滝は、この入戸火砕流 の 溶結部にかかっています。     また、マグマ起源の火山ガラスを主成分とするシラスは、不燃性・耐火性が高く、軽石状のものは断熱性・調湿性に優れた特徴を持っており、安価で機能性に優れた天然資源として、鹿児島市電軌道の緑化基盤をはじめ、さまざまなところで活用されています。     シラスブロック・シラスバルーン 淘汰作用によって精製、集積された微細な火山ガラス粒子(鹿児島市吉田町など限られた地区でしか採取できない希少なシラス)を焼成して作られるシラスバルーンは、粒子がそろっており、不純物が少ないため 、洗顔料やクリーナー・研磨剤、飼料添加物として利用されています。   大木先生「シラス」特別講義(7/9)  
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ドン! ちょっと大きめの空振が   噴煙がみるみる上がり 3300メートルにまで

鹿児島大学総合研究博物館イベントカレンダー2025

 鹿児島大学総合研究博物館イベントカレンダー2025  第23回自然体験ツアー 「烏帽子岳(霧島市)の植物」 2025 年10月5日(日)9:30~15:30  場所:烏帽子岳(現地集合・現地解散)  案内人:田金秀一郎(鹿児島大学総合研究博物館)  定員:7名程度(参加無料)   ■霧島市の烏帽子岳(988 m)にて、登山をしながら地域に生育する植物の観察を行います(中級者・健脚向け)。   「鹿児島の外来魚50」inいおワールドかごしま水族館 2025 年11月3日(水)~2026年3月14日(金)9:30~18:00  場所:いおワールドかごしま水族館 特別展示室  ■第22回特別展(2025年1月8日~2月7日in鹿児島大学;2025年2月8日~3月16日inかごしま環境未来館)で展示した標本や資料をかごしま水族館で展示します。 自然豊かで、高い生物多様性を誇る鹿児島県ですが、身近な海や川、湖には多くの外来魚が潜んでいます。外来魚による在来魚を含む生態系への影響と今後の課題を多くの方々に知って頂きたく、本特別展では鹿児島県から記録されている外来魚を紹介するとともに、外来魚50種の液浸標本を展示します。   第7回バックヤードツアー 「植物標本庫」  2025 年11月30日(日)10:00~12:00  場所:鹿児島大学 共同利用棟2階 植物標本室  定員:7名程度(参加無料)  講師:田金秀一郎(鹿児島大学総合研究博物館)  ■「研究資料」としての植物標本の作成を目的とし、身近な植物の名前の調べ方や博物館での収蔵管理や収蔵標本の利用について解説します。  第28回研究交流会 「南九州における植物に対する温暖化の影響」(仮題)  2025 年1月31日(土) 13:30~17:30  場所:鹿児島大学郡元キャンパス 稲盛会館  演者:田金秀一郎(鹿児島大学総合研究博物館)、香西直子(鹿児島大学農学部)、勝木俊雄(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)、金谷整一(同左)、手塚賢至(屋久島学ソサイエティ)  ■近年顕著に進行する温暖化が南九州...

【団体見学をご希望の方へ】事前予約をお願いいたします

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10名以上の団体見学をご希望の場合は、 事前のご予約をお願いいたします。   ・当館は施設に十分な広さがないため、見学時に同時に入室できるのは、1階・2階あわせて20名までです(なるべく、ワンフロア10名以下となるよう分散してご見学下さい)。 ・見学者が20名を超える場合は、展示室の外で待機し、1グループ20名(以下)にて、入れ替わりでご入館ください。 ・児童・生徒のご見学につきましては、1グループに1人引率者を配置いただきますようお願いいたします。 ・展示室内では、係の誘導・案内に従い、見学者同士は距離を保って会話はなるべくお控えください。 ※専任教員による解説をご希望の際は、その旨お申し出ください。   【団体見学申し込み先】※下記までお電話ください 鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室  TEL 099-285-7259

さわれる展示、あります

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 展示室を入ってすぐ、考古の展示コーナーでは 石器の材料になる石や、   ほんものの土器にさわることができます。 鹿児島大学構内出土の成川式土器  
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 今日は、 鹿児島市内の高校生さんが見学に来てくれました。   「火山灰と共に生きる」をテーマに研究・実践活動を行っているみなさんです。   当館館元館長の大木公彦先生の解説を とても熱心に聞き入っている姿が印象的でした。   研究の成果を8月に行われるこちらの大会で発表されるそうです。   高校生ボランティア・アワード   頑張ってください!